当サイトの記事は編集部が公開情報と読者の声を調査して独自に執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
「長女なのにわがままだね」「末っ子だから仕方ない」。身近な人から、こんな言い方をされたことはありませんか。
言われた側は、なんとなくもやっとしますよね。自分ではそんなつもりで動いていないからです。
結論から言うと、わがままかどうかは生まれ順では決まりません。生まれ順で変わりやすいのは、同じ行動が「どの言葉で呼ばれるか」の方なんです。
この記事では、わがままと呼ばれる行動を4つに分けてみます。そのうえで、長女・長男・次男・末っ子・一人っ子それぞれが言われやすい場面を見ていきます。3歳・4歳のお子さんの場合と、大人になってから言われた時の受け止め方まで読めます。
「わがまま」と言われやすいのはどの生まれ順?
先に答えを書きますね。わがままと言われやすい生まれ順は、実はありません。
あるのは「その人がその行動をした時に、周りがどの言葉を選ぶか」の差なんです。
- 生まれ順で性格が決まるという見方は、大規模な調査では裏づけが取れていません
- 変わるのは行動そのものではなく、同じ行動に付けられる呼び名です
- 同じ主張でも、長女なら「珍しい」、末っ子なら「やっぱり」と受け取られ方が分かれます
昔から語られてきたのは、アドラーの出生順位論という考え方です。
第1子は弟や妹ができて親の関心が移り、末っ子は甘やかされやすい。こんなふうに説明されてきました。
ただ、2015年に約2万人分のデータを調べた大規模研究では、生まれ順による性格の差はほとんど確認されませんでした。
『じゃあ、うちの姉があんなに強気なのは何なの』と思いますよね。
効いているのは生まれ順そのものではなく、その家で誰がどの持ち場に立っていたかです。年齢差や、下が弟か妹かでも変わります。
「わがまま」という言葉には4つの中身が混ざっています
わがままは、ひとことで言える割に中身の広い言葉です。
同じ「わがまま」でも、実際に起きていることは4通りくらいに分かれます。

| 言われた行動 | 中身 | 別の言い方 |
|---|---|---|
| 行き先や店を自分から決める | 希望をすぐ言葉にできる | 決めるのが早い |
| 話し合っても意見を変えない | ゆずれない一線がある | こだわりが強い |
| 予定が変わると機嫌が下がる | 切り替えに時間がかかる | 段取りを大事にしている |
| 人に頼むのが上手で通ってしまう | 頼み方が自然 | 甘え方を知っている |
4つのうち、どれを指して言われたのか。そこが分かるだけで、話はずいぶん変わります。
たとえば「わがままだね」と言われた時に、「どの場面のこと?」と聞き返してみてください。
返ってくるのは、たいていこの表のどれか1つです。人柄の話ではなく場面の話だった、と分かることが多いんです。
言われる回数は、立場の差でも動きます
もう一つ見ておきたいのが、言う側の期待です。
ふだん引き受ける役に回っている人ほど、たまに希望を出した時の落差が大きく見えます。
反対に、日ごろから希望を言う人が同じことをしても、そこまで話題になりません。
つまり、言われる回数は行動の量ではなく、周りが持っている「その人らしさ」とのズレで決まっている面があるんですね。
生まれ順で変わるのは、行動より「呼ばれ方」
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
同じ「自分の希望を先に言う」でも、誰が言ったかで周りの反応は変わりますよね。

| 生まれ順 | 希望を先に言った時の反応 | その裏で起きていること |
|---|---|---|
| 長女 | 「めずらしくわがままだね」 | ふだん譲っている分、たまの主張が目立つ |
| 長男 | 「急に強く出たね」 | 決める役を任されてきて、決め方が身についている |
| 次男・次女 | 「要領がいい」「わがままだ」 | 上と比べられる中で、通し方を覚えている |
| 末っ子 | 「やっぱり甘え上手」 | 頼むと通る経験が多く、頼むのが早い |
| 一人っ子 | 「やっぱりマイペース」 | 家で順番を待つ場面が少なかった |
どれも、行動としてはほぼ同じことをしています。違うのは受け取る側の予想だけなんです。
長女が「わがまま」と言われる時
長女がわがままと言われるのはなぜでしょう。多くは、ふだんとの落差です。
ふだんは引き受ける側にいる方が多いので、1回の主張がやけに大きく見えるんですね。
『こっちは毎回合わせてるのに、たった一度でそれを言う?』と感じたことはありませんか。
その感覚は自然です。回数で見れば、長女の方が譲っている場面はずっと多いはずなんです。
長女の性格がわがままと語られる時、中身はたいてい「ゆずれない一線がある」の方です。
段取りを立てて動く習慣がある分、崩されると立て直しに時間がかかります。それが強情に見えます。
わがままな長女と言われて落ち込んでしまう方もいますが、裏返せば責任を持って決めてきた人ということでもあります。
長女がわがまますぎると感じた時は、決まった中身ではなく、決まるまでの進め方を見てみてください。先に相談されていれば、たいていは譲ってくれます。
しんどさが積もっている感じがあるなら、長女症候群とは?チェックリストと軽くする方法もあわせてどうぞ。
長男・次男が「わがまま」と言われる時
長男がわがままと言われるのは、決める速さが原因のことが多いです。
家で決定役をやってきた方は、相談より先に結論を出すクセが付きます。
「もう店とっておいたよ」。よかれと思って動いた一言が、相手には勝手に決めたと届くんですね。
わがままな長男と呼ばれている人ほど、実は自分では気を回しているつもりだったりします。
長男がわがまますぎると感じたら、決めることをやめさせるより、決める前に一声かけてもらう約束に変える方が収まりやすいです。
次男がわがままと言われる場面は、少し事情が違います。
上を見ながら通し方を覚えてきた分、希望の通し方が上手なんです。
次男がわがまますぎると感じる時は、本人に押し切っている自覚がないこともあります。悪気のなさが伝わりにくい型ですね。
末っ子が「わがまま」と言われる時
末っ子がわがままと言われるのはなぜか。頼むのが早く、しかも通ってきたからです。
上のきょうだいが手を貸してくれる家では、頼めば済む場面が多かったはずです。
わがままな末っ子と言われる方は、たいてい頼み方が上手です。嫌な感じを出さずにお願いできる、という力でもあります。
末っ子がわがまますぎると感じる時は、単に断られた経験が少ないだけ、という場合があります。
一度きちんと断ると、意外なほどあっさり引くことも。
甘え上手と言われる面については末っ子の性格・特徴・あるあるにまとめています。
一人っ子が「わがまま」と言われる時
一人っ子がわがままと言われるのはなぜでしょう。家で順番を待ったり、おもちゃを取り合ったりする場面が少なかったから、と説明されることが多いです。
ただ、一人っ子の性格がわがままと決まっているわけではありません。
園や学校で分け合う経験を重ねていれば、育ちの差は小さくなっていきます。
わがままな一人っ子と呼ばれる行動の多くは、中身で言えば「自分のペースで進めたい」の方です。
このテーマは一人っ子は「わがまま・自己中」?よく言われるイメージと実際でくわしく扱っています。
真ん中っ子があまり言われないのはなぜ?
一方で、真ん中っ子はこの言葉をあまり向けられません。
上にも下にもきょうだいがいる分、希望を出す前に一度まわりを見る動きが付きやすいからです。
『我慢してるのに、誰も気づいてくれない』。そう感じてきた方もいるのではないでしょうか。
言われないのは得なようでいて、希望に気づいてもらえないという別のしんどさがあります。
真ん中っ子の傾向は真ん中っ子の性格・特徴・恋愛・相性でくわしく扱っています。
きょうだい構成ナビ
あなたは何タイプ?きょうだい構成タイプ診断(1分)
育った環境(生まれ順・年齢差・性別の組み合わせ)と、今の行動16問から、一人っ子・長子・真ん中・末っ子の4タイプのどれに近いかを判定します。実際の生まれ順と一致しているか、ズレているかも分かります。
無料タイプ診断をはじめる※診断は端末内で完結し、回答は送信されません。
3歳・4歳の子が「わがまま」に見える時期
ここからは、お子さんの話です。大人の場合と分けて見た方がいいところなんです。
3歳の一人っ子がわがままに見える、4歳の長女が急に強くなった。こうした悩みはとても多いです。
- 自分でやりたい気持ちは2歳前後から出てきて、3歳・4歳でもゆるやかに続きます
- 4歳ごろは考える力が伸びる分、理由を言って粘れるようになります
- きょうだいの有無より、その年齢の育ちで説明が付く場面が多いです
- 下の子が生まれた後は、上の子に赤ちゃん返りが出ることもあります
3歳の一人っ子のわがままは、きょうだいがいないからというより、その年齢の真っただ中にいるからという見方ができます。
4歳の一人っ子が「自分が」「自分で」と言い張るのも同じです。できることが増えて、試している時期なんですね。
4歳の次男がわがままに見える時は、上の子とのやり取りが関わっていることがあります。
先に取られた経験が多い子ほど、主張を出すタイミングが早くなります。
4歳の長女が下の子に強く出る時も、譲らされた後の反動であることが多いです。
『お姉ちゃんなんだから』と言った直後に荒れた、という覚えはありませんか。
理由を聞く前に「わがままを言わないの」と止めてしまうと、次から言葉にせず態度で出すようになります。
先に「何がいやだった?」と一度だけ聞いてみてください。それだけで収まる場面があります。
赤ちゃん返りは一人っ子でも起こりますし、2〜3歳に多いと言われます。
年齢ごとの関わり方は3歳の一人っ子。わがままに見える時期の関わり方にまとめています。
大人になってから「わがまま」と言われやすい場面
大人になってから言われる方が、こたえますよね。子どもの頃と違って、言い返しにくい相手から来るからです。
一人っ子がわがままと大人になってから言われるのは、職場で予定を自分の段取りで進めた時が多いです。
末っ子がわがままと大人になって言われるのは、頼み方が上手すぎて、引き受ける側が疲れてきた時。
長女がわがままと大人になって言われるのは、たまに出した希望が唐突に見えた時です。
希望そのものを引っ込めると、今度は「何を考えているか分からない」と言われます。
変えるのは中身ではなく、出す順番と言葉だけで足ります。
| 場面 | 言われやすい行動 | 言い換えのひとこと |
|---|---|---|
| 職場の予定調整 | 自分の段取りを先に出す | 「私はこう動きたいけど、都合どうですか」 |
| 友達との旅行 | 行き先を決めてしまう | 「候補を2つ出すね、選んで」 |
| 家族の集まり | 役割を断る | 「今年は無理だけど、来年は引き受けます」 |
| 恋人との約束 | 直前に予定を変える | 「変えたい理由はこれ、合わせられる?」 |
- 希望と理由をセットで出す
- 決める前に一度だけ相手に聞く
- 断る時は代わりの案を添える
- 決まってから結果だけ伝える
- 不機嫌な態度で察してもらおうとする
- 理由を言わずに「無理」だけ返す
恋人に「わがまま」と言われる時
長男の彼氏がわがままに見える、という声もよく聞きます。
多くは、決める速さとゆずらなさが重なった時です。
「どこ行く?」「もう店とったよ」。この会話が続くと、段取り上手が独りよがりに見えてきます。
『気を回してくれたのは分かるけど、私の希望はいつ聞くの』。そう感じるのは自然です。
伝え方としては、行動をやめさせるより、順番だけ入れ替えてもらう方が通ります。
「決める前に1回だけ聞いてほしい」。これだけで、同じ行動が気配りに戻ります。
逆に、自分が言われた側になることもありますよね。得している・損していると感じる話は「損な役回り」はどの生まれ順?でも扱っています。
「わがまますぎる」と感じた時の関わり方
相手を変えようとすると、たいていうまくいきません。
変えやすいのは、頼まれ方と断り方の方なんです。

- どの場面の話かを1つに絞る(表の4つの中身のどれか)
- 行動ではなく順番を頼む(「決める前に聞いて」「先に言って」)
- 断る時は理由より代案を出す(「今日は無理、明日なら」)
末っ子のわがままへの対処でいちばん効くのは、断ることそのものです。
頼めば通る経験が積み重なっているので、通らない場面があると分かるだけで頼み方が変わります。
ただ、断り方はきつくしなくて大丈夫です。「それは自分でやってみて」で足ります。
長男や次男が相手なら、決まった後に文句を言うより、決める前の一言を約束する方が早いです。
長女が相手なら、急な変更を減らすのがいちばん効きます。前もって伝えておけば、たいてい協力してくれます。
自分が「わがまま」と言われた側の時
言われた直後は、反論したくなりますよね。
おすすめは、その場で謝らず、場面だけ確認することです。
「どの時のこと?」と聞けば、相手も一度考えます。勢いで出た言葉なら、そこで止まります。
そして、思い当たる場面が本当にあったなら、行動を1つだけ変えてみてください。
全部を直す必要はないんです。1つ変えるだけで、呼ばれ方は案外あっさり変わります。
変えるなら、いちばん回数の多い場面から選ぶのがおすすめです。予定の決め方なのか、断り方なのか、機嫌の出し方なのか。
「じゃあ今度から、決める前に一回聞くね」。こう言えた時点で、相手の受け取り方はもう変わり始めています。
自分の動き方のクセは、生まれ順だけで説明しきれない部分もあります。
生年月日などから気質を見る占いや性格分析を、もう一つの物差しとして足してみるのもひとつです。
当たり外れを競うものではないので、言葉にしにくかった部分に名前が付いたらもうけもの、くらいの距離で使ってみてください。
「わがまま」をめぐるよくある相談
同じような悩みの声が、あちこちで見かけられます。ここでは特に多い3つにお答えします。
「長女なのにわがままだね、と妹に言われました」
いちばん多い型です。ふだん合わせている側ほど、たまの主張が目立ちます。
返す時は、回数で言い返すより場面で返す方が穏やかです。
「この前も合わせたよね」より「今回はここだけゆずれない」の方が、話が進みやすいです。
「末っ子の家族がわがますぎて疲れます」
頼み方が上手な人と暮らすと、気づけば全部こちらが引き受けていることがあります。
まずは1日1つだけ断ってみてください。全部を断ると関係が固くなるので、小さいところから。
『冷たいと思われないかな』と心配になりますが、1つ断ったくらいで壊れる関係ならその前から無理があります。
「4歳の子がわがままで、育て方が悪いのかと不安です」
年齢の育ちで説明が付く場面が多い時期です。育て方のせいだと決めるのは、まだ早いかもしれません。
一人っ子でも、きょうだいがいても、この時期の強い主張はよくある話です。
どれも「その人がわがままかどうか」ではなく、「どの場面で、どう伝えるか」の話に置き換えると軽くなります。
相手の性格を判定しようとするほど、出口は遠くなります。
よくある質問
わがままと言われやすい生まれ順はありますか?
生まれ順そのもので決まるわけではありません。大規模な調査でも性格の差はほとんど確認されていません。変わりやすいのは、同じ行動に周りが付ける呼び名の方です。
長女がわがままと言われるのはなぜですか?
ふだん引き受ける側にいる方が多く、たまに出した希望が目立ちやすいからです。中身としては「ゆずれない一線がある」に当たる場面が多く、急な予定変更が重なった時に強く出ることがあります。
末っ子のわがままにはどう対処すればいいですか?
断ることそのものが効きます。頼めば通る経験が多いので、通らない場面があると分かると頼み方が変わります。きつく言う必要はなく、代わりの案を添えて断ると関係も保てます。
一人っ子の性格はわがままになりやすいですか?
決まっているわけではありません。家で順番を待つ場面は少なめですが、園や学校で分け合う経験を重ねれば差は小さくなります。マイペースさがわがままと呼ばれているだけのこともあります。
3歳・4歳の子のわがままは生まれ順と関係ありますか?
その年齢の育ちで説明が付く場面が多いです。自分でやりたい気持ちは2歳前後から出てきて、3歳・4歳でもゆるやかに続きます。一人っ子か、長女か、次男かで大きく分けて考えなくて大丈夫です。
まとめ
わがままという言葉は、便利な分だけ中身がぼやけています。
だから、言われた側も言った側も、どの場面の話なのか分からないまま気まずくなるんですよね。
生まれ順で決まっているのは性格ではなく、周りがその人に持っている予想です。ふだんの持ち場とズレた時に、あの言葉が出てきます。
まずは1つだけ、場面を聞き返すところから始めてみてください。
自分がどのタイプに近いか迷ったら、きょうだい構成タイプ診断で育った環境と今の行動を突き合わせてみるのもおすすめです。
他の生まれ順の傾向や相性はきょうだい構成ナビ トップから探せます。
- わがままと言われやすい生まれ順はなく、変わるのは同じ行動の呼ばれ方です
- わがままの中身は「希望を早く言う」「ゆずれない」「切り替えが遅い」「頼み方が上手」の4つに分かれます
- 長女は落差で、長男は決める速さで、末っ子は頼み方の上手さで言われやすくなります
- 3歳・4歳の強い主張は、生まれ順よりその年齢の育ちで説明が付く場面が多いです
- 言われた時は謝る前に場面を聞き返し、行動を1つだけ変えれば十分です





コメント